はな子さん、68歳のお誕生日おめでとうございます!(井の頭自然文化園 2015年2月1日) |
国内の最年長アジアゾウとして有名なはな子さん(東京都武蔵野市:井の頭自然文化園)。
はな子さんのお誕生日は「元日」です。(※正確な誕生日が不明のため。)
今年の元日も無事に迎えられ、そのお祝いの会が2月1日に行われました。
市原ぞうの国のゆめ花(か)やりり香(か)のお誕生日会には出席しない私ですが(罪悪感)、はな子さんのお誕生日会には行ってきました。(苦笑)
今年で68歳になりました(*^^*)。
実は・・・2010年に、市原ぞうの国のゾウさんたちに会う前に、はな子さんに会いに行っていたのです。
会いに行った時のことははっきりと覚えていますが、それから数年経った後に書き始めたブログで、どんなことを書いていたかな?と今回向かう電車の中で自分のブログを確認しました。
感想は、はっきりと申し上げて・・・「見なきゃ良かった!」でした。(爆笑)
それを自覚していたのか、非公開になっていました。(笑)いつか内容を修正して公開に戻せたら、と思います。しかし、今は再度その記事を読む勇気はありません。(笑)
それ以降会いに行ってはいないのに、国内の長寿記録を更新した66歳のお誕生日、はな子さんに癒された方の新聞記事の紹介などでちょこちょこブログに登場しています。
その時から今も感じるのは、ホントにはな子さんは多くの方から愛されています。
お誕生日会に来てくれる方の人数からの判断ではなく、接し方、話しかけられ方です。
もちろんはな子さんに触れたり、バナナを手渡しすることはできませんが、みなさんよく話しかけられています。
それが、家族に話しかけるみたいなんです。
「今日も元気そうだね」「ちょっと近くに来たから顔だけみようと思って」「元気でね、また来るから!」「(おばあちゃん!)こっちむいて~!(笑)」などなど・・・。(笑)
正にこのセリフ、ではなくてもそんな雰囲気なんです。
大声で「聞こえてる~??」みたいな言い方でもなく、とっても自然です。
それぞれにとってはな子さんが友人だったり、母親に対するものだったり、祖母だったり、曾祖母だったり・・・。
鼻を伸ばしてくれなくても、ずっとお尻しかむけられなくてもそれでも良いんです。
ただ、いてくれるだけで。。。
自分(人間)本位な考え方かもしれませんが・・・はな子さんにそれぞれの方の気持ちが届いていたらな・・・と。
さて、お誕生日会ですが、配られていたものはこちら
中は2014年のはな子さんの様子です。(※内容はこのブログの一番下に書きだしてあります)
裏もはな子さん。(笑)
放飼場には皮のむかれたバナナの山がありました。
はな子さんの目の前にあっても、なかなか食べません。(信じられなーい!笑)
ちょっとだけ食べた時・・・
市原ぞうの国のりり香や結希(ゆうき)君が眠る時に毛布を掛けてもらっていますが、他の動物園でも暖房のほかに毛布などをかける等検討しているところもあるようですが、元々かけてもらったりすることに慣れていないゾウさんには違和感しかないようで、なかなか実行までいかないようですね。。。
この日もとても寒かったのですが、はな子さんのお部屋には暖房があり、また温かさが逃げないようにビニールのカーテンもついていました。
それをはな子さん、ホースを使って少し破いたみたいなんです。(笑)
ただのいたずらなのか?暑かった?のか原因は不明です。
何より驚いたのは・・・夏には「冷房」がつくようなのです!(笑)
東山動物園の新アジアゾウ舎は自動でシャワーが浴びられる程最新型?ですが、冷房までついているのでしょうか??冷房をつけてもらっているゾウさんはあまりいないと思います。
色々と気を使っているんですね・・・。
それは・・・お誕生日ケーキにも・・・(笑)
ベースはサツマイモでしょうか?
その上にのっている白くて丸いもの・・・
きゃー!イチゴが沢山!!(笑)
で、白くて丸いものは「あんまん」です。
これがどのメーカーのものかは不明ですが、メーカーによっては食べないとか・・・。(贅沢!笑)
残念ながら、私は午前中だけでしたので食べる様子はみられませんでした。
というのも、この日1日かけてイベントがあるんです。
午前中におめでとう会、午後からケーキの贈呈やらはな子にまつわるお話の会など・・・。
一応動画を撮影したのですが、風か背伸びしていた影響によりブレブレです。(爆笑)
気分が悪くなるかもしれないのでジッと見ないで下さいね!(笑)
タイ王国から来たはな子さん。
お祝いにはタイ王国大使館公使もお祝いにかけつけ・・・
フルーツの贈り物が・・・。
美味しそうですね。。。
はな子さん・・・なんかもう何がなんでも長生きしなくてはいけませんね。(笑)
元気でいてくださいね(*^^*)
※※※おまけ※※※
はな子への質問&回答がありましたので、ご参考まで!
※ごめんなさい!質問&回答画像は拡大しても読めませんね・・・。ゾウ舎内入ってすぐ左手にあります。
【はな子の一年】
はな子は2015年1月1日に68歳になりました。来園者の皆様に温かく見守っていただきながら、一日一日をのんびりと過ごしています。
昨年のお祝い会からあっという間の一年でしたが、いろいろな出来事がありました。そんなはな子の一年を「いのきちさん」の記事からご紹介します。
きっと今年もいろいろなことがあると思いますが、はな子のペースで暮らしてもらいたいと思います。
<いのきちさん>
都立井の頭恩賜公園が2017年5月に開園100周年を迎えることから生まれた100周年カウントダウン新聞。隔月発行で「今月のはな子」の記事が掲載されています。
春のはな子(2014年5・6月号)
はな子を放飼場に出す時間は、1年をとおして同じではありません。春から秋にかけては8時半、寒い冬の間は外気が暖まるのを待ち、開園時間にあわせて9時半としています。今年の冬は、雪もたくさん降って厳しいものでしたが、3月に入り、気候も安定してきました。そこで3月19日から出舎時間を8時半に早めています。寝室に戻るのは3時ですが、寒い日や雨の日は、はな子の様子をみて早めています。
はな子は今年67歳になりました。お陰様で体調も安定しており、日本におけるゾウの長寿記録を日々、更新しています。
今年に入ってから現在までに、はな子にかんする絵本が2冊出版されました。吉祥寺にあるフリースクール上田学園の学生さんたちが丹念な取材をもとに作られた「ゾウのはな子~だからココにいるんだよ~」(ぶんしん出版)と、井の頭自然文化園が文章を担当した「せかいでいちばん手がかかるゾウ」(教育評論社)です。2冊の画風は異なりますが、ともにほのぼのした絵が読者を楽しませてくれます。
大島からの訪問団(2014年7・8月号)
1949年に来日したはな子は、移動動物園として、主に、多摩地区を巡回しました。1951年には、伊豆大島にも、海を越えて渡っています。ライオンやダルマガエル、剥製標本18点や様々な教材も一緒でした。6月1日から15日までの期間中、散歩中だったはな子が茂みに逃げ、飼育係員が捕まえるという事態も起きました。
今回、この63年前に大島ではな子に出会った方々(当時8歳の方も!)を中心に、はな子の長寿を祝い、表敬訪問団が来園しました。
思い出のメッセージと、大きな果物かごをいただきましたが、はな子は特に稲生さんのおんこ娘姿が気になるようでした。
訪問団の皆さんも、はな子に元気をもらい、「きっとまた来るよ」の言葉を残して帰られました。これからもはな子が元気でいられるよう、頑張っていきたいと思います。
<訪問団の皆さん(敬称略)>
石川龍治(大島町教育委員会教育長)/阿部比左志(元大島観光協会会長)
髙田元喜(一般社団法人大島観光協会副会長)/磯山仲雄(大島町陸上競技協会理事長)
稲生薫子(ミス椿の女王)
はな子の夏対策-今年は桃缶-(2014年9月・10月号)
毎年夏がやって来ると、飼育担当者は暑さ対策に頭を悩ませます。エアコンの温度をこまめに設定したり、飼育前にシャッターを開けて外気温との左を縮めたりと細かく気を使ってはな子の健康管理に努めます。それでも猛暑時にははな子の食欲が落ち気味になるので、少しでも栄養があって、しかも彼女の嗜好にあった季節のものを工夫しなければなりません。
今年の春先から好んで食べていたヤマイモにも飽きてきたのか、残すようになったため、栄養的にはあまり期待はできないのですが、夏の初めにナスに切り替えました。最初は珍しいせいもあって良く食べていたナスも、しばらくしたら残すようになりました。そこで、色々と試したところ、桃の缶詰が好きな事を発見しました。一日に10缶、重さで2.5kgぐらいの甘い桃をつるつると喜んで食べています。
では桃が浸かっていたシロップも好むかと思い、湯に溶かして与えてみましたが、こちらは嫌ってそっぽを向いてしまいました。本当にはな子の好みを把握するのは難しいと改めて感じた次第です。
現在(2014年8月20日)、はな子は毎日スイカ2玉と桃缶、そして主食のバナナと果物三昧のメニューで暑い夏を乗り切るように頑張っていますので、是非皆さんも応援してくださいね。
はな子の冬支度(2014年11・12月号)
季節が巡るのは早いもので、前回のいのきちさんで暑さ対策について紹介したばかりと思っていたら、今回はもう冬支度の話題です。今年の秋は例年になく涼しく、残暑をあまり感じさせないものでした。10月に入ると肌寒ささえ感じるほどで、寒がりのはな子にはつらい季節がやってきました。先日までの冷房を暖房に切り替え、シャッターを半開きして暖気を逃さぬよう注意します。さらに気温が下がれば、ガスヒーターを併用し、舎内温度を25℃設定としますが、広い室内はそれより若干低めの温度に保たれます。
ちなみにはな子の大きな体が実際に温まっているか、毎朝放射温度計で体表温ををチェックするのが獣医師の日課になっています。こうしたきめ細かい健康管理がはな子の長寿記録更新の秘訣といえるでしょう。
はな子のいたずら(2015年1・2月号)
前回ははな子の寒さ対策についてお伝えしましたが、今回はそのひとつ、断熱カーテンにまつわるお話です。
はな子の寝部屋と来園者観覧スペースとは暖気を逃さぬように一部を除いてビニールのカーテンで仕切られています。そのカーテンの一部がある朝20cmほど切り裂かれていたのです。前日の夕方にはなかった傷で、夜間に何者かが侵入したのかと大騒ぎに。それにしても警備システムに異状は報告されておらず、謎は深まるばかり。もしや内部の犯行かと疑心暗鬼で監視モニターの録画映像を際せしてみれば・・・そこには犯行の一部始終が。
犯人?は67歳の女性。なんと、はな子自身でした。夜間、室内でホースを振り回し、カーテンに当てて遊んでいる様子がしっかりと映っていたのです。
ナイロン糸の芯で補強された丈夫なカーテンを、柔らかいホースで破くとは、日本最高齢とはいえ改めてゾウの力に驚いた私たちでした。
とはいえ、いたずらするのは元気な証拠。これからも私たちを驚かせるようないたずらを続けて欲しいものです。
むむ、やっぱりhankさん、誕生日会にいらしてたんですね。特製ケーキがよく見えなかったので、アップ写真は感激しました。イチゴの周りはアンマンだったんですね~
こんにちは!
はい。行ってきました!
元気で長生きしてくれてもお祝いできる回数には限りがありますからね・・・。行けて良かったです(*^^*)
行かれたちびのねえちゃんさんには分かっている内容でつまらないかな、と思いましたが、お役にたてたようで良かったです。(*^^*)
いいんだがなあ、と思っている今日この頃